家の外観でデザインを決定づける要素の一つなのが外壁です。
県民共済住宅で選べる外壁材はサイディングとALC、オプションでタイルの3種類があります。
コスト×デザイン×性能で検討した結果、私たちはALC外壁を選びました。
今回は、県民共済住宅でALC外壁を選んだ理由とこだわりの縦張りを紹介します。
もくじ
コスト的にALCがお得
建売住宅でよく見るのがサイディングで、安価でデザインも豊富、施工も容易なのがメリットです。サイディングは日本の住宅で70%以上の普及率があります。安く仕上げることができるため、よく使われています。
ALCはマンションや高層ビルに使用されていて厚くて重いため、防火・防音に優れています。サイディングとは対照的に住宅での普及率は10%以下で人気がないように思えますが、高価なため戸建住宅に採用されていないのが現状です。
コスト的にはサイディングと比べてもALCの方が高価で初期投資が高くつきます。県民共済住宅ではALCが標準仕様となっていますので、ALCを選ぶほうがお得かなと思います。
一般的な外壁材のコスト一覧
外壁材 | 費用相場/m2 | 県民共済住宅の場合 |
---|---|---|
サイディング | 3,000~5,000円 | 標準仕様(価格込み) |
ALC | 7,000~15,000円 | |
タイル | 9,000円~40,000円 | オプション(7,100円~) |
白い木目調のデザイン
ALCのデメリットといえばコンクリートの塊であるが故の見た目と、イベリアン吹き付け塗装による御影石調の装飾が難点です。白い外壁が希望だったので、カラーガイドを取り寄せて見比べる日々が続きました。
イベリアン塗装カラーガイド
グレージュ系 JB-789
イエロー系 JB-793
そんなとき、県民共済住宅でALC外壁を使用しているお家を見学する機会がありました。そのお宅はパネルが「レリーフ木目」に「イベリアンJB-793」の白い塗装でした。
外観全体で見れば細かい模様はそれほど気にならず、イエロー系の白い塗装なので温かみもあり、板張りのような質感の木目調も良く、ALCならではの重厚感もありました。
サイディングと比べて性能が高い
ALC外壁の厚さは37mmとサイディングで使われる14mmと比べても2倍以上もあり、あの阪神大震災で全焼を免れたという防火性は実証済みです。
阪神・淡路大震災で周囲が焼失したにもかかわらず焼け残ったALC建築。注目されるのは二つのALC建築にはさまれた木造家屋が焼失をまぬがれたこと。
ALC協会より引用
遮音性にも優れていてALC内にある気泡が音を吸収します。人間の耳で聴こえていた音が半分になったと感じるほどで、電車や幹線道路に建つ住宅に効果があります。また、この気泡に含まれた空気層のおかげで断熱効果もあるようです。
音の反射が大きい高性能外壁材ALCは無数の気泡の存在によってさらに音を吸収。透過する音を小さくします。
旭化成建材より引用
イメージプランと縦張りの見積り金額
図面が完成したころ私たちは設計士さんにお願いをして、旭化成建材にイメージプランを作成していただきました。窓の位置や屋根の仕様に至るまでイメージ通りに作られていて驚きました。こだわった縦張りもプランに反映されています。
板の張り方は一般的に外壁といえば横張りが多いですが、縦張りにすることで縦窓との相性も良く、木目調がぐっと引き締まった印象になります。県民共済住宅では縦張りは通常オプションでも受けていないそうで、設計士さんに強い意志を伝えて了解していただきました。オプション金額は141,570円(税込)です。
県民共済住宅で選べるALC柄と塗装色
県民共済住宅のALC外壁メーカーは旭化成建材のヘーベルパワーボードです。旭化成はヘーベルハウスでも有名ですね。県民共済住宅の標準仕様では、「8つの柄」と「8つの塗装色」から選択ができます。
ジーファスチェック75 × JB-701
ジーファスタイル75 × JB-792
ジーファスタイル50 × JB-793
フラットパネル × JB-711
レリーフ木目 × JB-786
ジェイドカット × JT-853
タテライン50 × JT-851
さいごに
いかがでしたか。
県民共済住宅で標準仕様のALC外壁は、他のハウスメーカーではおそらくオプションになるのでコスト的にお得です。建物が道路に近い我が家には遮音性も魅力でした。
風合いのある杉板張りの建物や、無印良品の窓の家のような白い外壁が好みなので、白い塗装で木目風のシンプルな組み合わせにしました。
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